連載 外科医の私論
考える外科学
安田 卓司
1
1近畿大学上部消化管外科
pp.1230
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1230
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外科手術は究極の局所療法である.一方,進行癌は切除可能でも領域外に微小転移を有する全身病と考えられる.化学療法薬に加え,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が登場した現在,治療は薬物療法を中心に集学的になされる.R0切除が手術適応の原則だが,より困難な状況の手術が増えると思われる.
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