Japanese
English
特集 肝胆膵外科手術における術中トラブルシューティング
III. 膵臓・脾臓
5.術中脾損傷への対処法
The management of intraoperative splenic injury
佐々木 脩
1
,
金子 順一
1
,
西岡 裕次郎
1
,
宮田 明典
1
,
市田 晃彦
1
,
河口 義邦
1
,
赤松 延久
1
,
長谷川 潔
1
S. Sasaki
1
,
J. Kaneko
1
,
Y. Nishioka
1
,
A. Miyata
1
,
A. Ichida
1
,
Y. Kawaguchi
1
,
N. Akamatsu
1
,
K. Hasegawa
1
1東京大学肝胆膵外科・人工臓器移植外科
キーワード:
術中脾損傷
,
トラブルシューティング
,
脾摘
,
脾摘後重症感染症
Keyword:
術中脾損傷
,
トラブルシューティング
,
脾摘
,
脾摘後重症感染症
pp.944-949
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_944
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左上腹部(膵体尾部,胃,結腸,左腎・副腎)手術では脾損傷の一定のリスクがある.軽微な損傷に対しては圧迫止血,電気メスやバイポーラ,ソフト凝固,止血シート・組織接着剤の使用を程度に応じて検討し,損傷が大きい場合は,肝胆膵外科医に相談したうえ,脾縫合(縫縮)や脾摘も検討する.脾摘を行った際には術後膵液漏に注意し,脾摘後重症感染症のリスクに対しては術後に肺炎球菌ワクチンの接種を行う.
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