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特集 痔瘻を極める―この1冊で痔瘻のすべてがわかる
II. 各論
5.Crohn病に合併した痔瘻の診断と治療の選択
Diagnosis and treatment of perianal fistulas in Crohn disease
岡本 欣也
1
K. Okamoto
1
1東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
キーワード:
Crohn病
,
痔瘻
,
手術
,
内科治療
Keyword:
Crohn病
,
痔瘻
,
手術
,
内科治療
pp.706-717
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_706
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Crohn病の痔瘻は原発口や瘻孔も特徴的な所見を有するが,Crohn病に特徴的な肛門病変(skin tag,裂肛,cavitating ulcer)を併発していることも多く,それらの特徴を理解することが早期診断に役立つ.痔瘻の治療に対しては根治が可能か否かを見極めることが重要である.根治不可能な痔瘻に対しては直腸切断術を考慮する.根治可能な症例に対してはtight seton法を行う.またCrohn病の活動性に応じた治療計画が必要である.Crohn病の活動性増強に伴い副次的に生じた痔瘻に対しては抗体製剤などの内科治療が効果的である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023