Japanese
English
臨床報告
Crohn病に合併した痔瘻癌の2例
Two cases of carcinoma of the anal fistula associated with Crohn's disease
櫻庭 伸悟
1
,
諸橋 一
1
,
坂本 義之
1
,
小山 基
1
,
村田 暁彦
1
,
袴田 健一
1
Shingo SAKURABA
1
1弘前大学大学院医学研究科消化器外科学講座
キーワード:
Crohn病
,
痔瘻癌
,
肛門管癌
,
広範囲切除
Keyword:
Crohn病
,
痔瘻癌
,
肛門管癌
,
広範囲切除
pp.109-113
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104433
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要旨
症例1は43歳,男性.19歳でCrohn病と肛門病変を発症し,病悩期間24年目に痔瘻に伴う肛門狭窄と直腸周囲膿瘍を認めた.全身麻酔下に肛門狭窄部の組織診断を行い,粘液癌の確定診断を得て,後日に骨盤内臓全摘術を施行した.症例2は39歳,男性.19歳でCrohn病と痔瘻を発症し,病脳期間19年目に難治性痔瘻部の腫瘤形成を認めた.生検で粘液癌の診断を得て,腹会陰式直腸切断術を施行した.本疾患では早期診断が困難であることから,広範囲に浸潤している進行癌症例が多い.手術は広範囲切除の術式や姑息手術が多く選択され,その予後は不良である.
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