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特集 痔瘻を極める―この1冊で痔瘻のすべてがわかる
II. 各論
3.浅部痔瘻に対する外科治療の手技とピットフォール
Technical methods and pitfalls about surgical procedure for the subcutaneous fistulas, and the intersphincteric fistulas
松田 聡
1
,
尾田 典隆
1
,
新井 賢一郎
1
,
相川 佳子
1
,
松永 篤志
1
,
川上 和彦
1
,
中井 勝彦
1
S. Matsuda
1
,
N. Oda
1
,
K. Arai
1
,
Y. Aikawa
1
,
A. Matsunaga
1
,
K. Kawakami
1
,
K. Nakai
1
1松田病院
キーワード:
皮下痔瘻
,
低位筋間痔瘻
,
高位筋間痔瘻
Keyword:
皮下痔瘻
,
低位筋間痔瘻
,
高位筋間痔瘻
pp.686-696
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_686
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浅部痔瘻(隅越分類Ⅰ型・Ⅱ型)は日常診療でしばしば遭遇する疾患である.痔瘻根治術の原則は一次口から原発巣,二次口にいたる瘻管をすべて切除あるいは開放することであるが,根治性を重視しすぎると肛門括約筋損傷や肛門変形による術後の肛門機能低下をきたすおそれがあり,肛門周囲の解剖と生理を熟知したうえでの繊細な手技が求められる.近年,専門病院ではさまざまな括約筋温存術式が試行されているが,本稿では外科医が習得すべき基本術式を中心に,根治性と機能温存性の両者に配慮した手技のポイントについて解説した.
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