Japanese
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特集 外科手術と感染症
II. 各論
2. 下部消化管外科
2)大腸外科での周術期感染対策の変遷―腸管前処置は必要か
Changes in perioperative infection control in colorectal surgery:is bowel pre-treatment necessary?
富永 哲郎
1
,
野中 隆
1
,
永安 武
1
T. Tominaga
1
,
T. Nonaka
1
,
T. Nagayasu
1
1長崎大学腫瘍外科
キーワード:
周術期感染症
,
腸管前処置
,
大腸癌
Keyword:
周術期感染症
,
腸管前処置
,
大腸癌
pp.531-535
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_531
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大腸癌手術における手術部位感染症対策として,以前より下剤による機械的前処置および経口抗菌薬による化学的前処置,そして二つを併用した前処置(full bowel preparation)が施行されている.近年,大腸癌(特に直腸癌)においてfull bowel preparationの有用性と機械的前処置単独の非推奨が報告されている.しかし,実臨床における腸管前処置は本邦,そして欧米においても施設間で異なっている.本稿では,腸管前処置の変遷と現時点での推奨について述べる.
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