Japanese
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臨床報告
内視鏡的治療が局所制御に有用であった大腸癌気管・気管支転移の2例
Interventional bronchoscopy to locally control endobronchial metastasis from colorectal cancer:two case reports
福岡 秀敏
1
,
竹下 浩明
1
,
澤井 照光
1
,
野中 隆
1
,
安武 亨
1
,
永安 武
1
Hidetoshi FUKUOKA
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科腫瘍外科
キーワード:
大腸癌
,
気管・気管支転移
,
PDT
Keyword:
大腸癌
,
気管・気管支転移
,
PDT
pp.741-745
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103073
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要旨:大腸癌気管・気管支転移の2症例に対してintervensional bronchoscopyを施行し,良好なquality of life(QOL)が得られた.
〔症例1〕患者は70歳,女性.S状結腸癌に対してS状結腸切除術を施行した.肺転移に対して2回の肺切除の既往があった.左主気管支壁に1cm大の気管支転移を認め,photodynamic therapyおよびレーザー治療を施行した.現在,生存中である.
〔症例2〕患者は68歳,男性.直腸癌に対して低位前方切除術を施行した.肺転移に対して肺切除の既往があった.気管分岐部直上に2cm大の気管転移を認めたためレーザー治療を施行し,症状は消失した.
大腸癌気管・気管支転移に対する内視鏡的治療は局所制御によって良好なQOLを保つことが可能であり,有用な治療法である.
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