特集 呼吸器診療の悩ましい「分かれ道」—プロは何を選ぶか?
Ⅱ.疾患
呼吸器ウイルス感染症(COVID-19・インフルエンザなど)の分かれ道
的野 多加志
1
1佐賀大学医学部附属病院感染制御部
キーワード:
COVID-19
,
インフルエンザ
,
抗ウイルス薬
,
曝露後予防
Keyword:
COVID-19
,
インフルエンザ
,
抗ウイルス薬
,
曝露後予防
pp.346-352
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680730030346
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ここが分かれ道
●COVID-19とインフルエンザの診療では,ワクチンと抗ウイルス薬を用いた重症化予防が重要である.
●抗ウイルス薬は早期に投与するほど効果が高いため,重症化リスクを見極め,患者予後を予測した迅速な対応が鍵となる.
●高度免疫不全者もしくは半年〜1年以上新型コロナワクチンを接種していない高齢者(特に後期高齢者)のCOVID-19に対しては,積極的に抗ウイルス薬を投与する.

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