特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
呼吸器感染症による緊急受診
ウイルス感染後の二次性の下気道感染
川村 隆之
1
,
山本 善裕
1
1富山大学附属病院感染症科
キーワード:
インフルエンザ
,
黄色ブドウ球菌
,
二次性細菌性肺炎
Keyword:
インフルエンザ
,
黄色ブドウ球菌
,
二次性細菌性肺炎
pp.61-64
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_61
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Summary
▪ウイルス,とくにインフルエンザ感染後は二次的に細菌性肺炎を起こすことが知られている.
▪典型的なウイルス症状が改善した4~14日後ごろより再度発熱し,通常の細菌性肺炎と同様の発症経過をたどる.
▪リスク因子として65歳以上の高齢者や肺疾患の既往がある.
▪原因微生物は肺炎球菌が多いが,それに加え黄色ブドウ球菌の頻度が高いことが特徴である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019