Japanese
English
症例
遷延する術後麻痺性イレウスの原因として相対的副腎不全が疑われた1例
A suspected case of postoperative paralytic ileus due to relative adrenal insufficiency
大谷 一貴
1
,
片山 雄介
1
,
土屋 皓平
1
,
澤崎 翔
2
,
利野 靖
2
,
大佛 智彦
3
K. Otani
1
,
Y. Katayama
1
,
K. Tsuchiya
1
,
S. Sawazaki
2
,
Y. Rino
2
,
T. Osaragi
3
1秦野赤十字病院外科
2横浜市立大学外科治療学
3秦野赤十字病院外科
キーワード:
消化管術後
,
相対的副腎不全
,
麻痺性イレウス
Keyword:
消化管術後
,
相対的副腎不全
,
麻痺性イレウス
pp.398-402
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_398
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
相対的副腎不全は,副腎皮質ステロイドの長期使用者にみられる周術期合併症の一つである.低血圧,低血糖や低ナトリウム血症などのさまざまな症状が引き起こされるが,麻痺性イレウスをきたした報告例は少ない.今回,腹腔鏡下結腸部分切除術後早期から遷延する麻痺性イレウスに対して,副腎皮質ステロイドの投与によりすみやかな改善を認めたため,文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023