Japanese
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特集 消化器外科医としてこれだけは押さえておきたい腹壁瘢痕ヘルニアの治療
II. 各論
2.腹壁瘢痕ヘルニアに対するメッシュを使用しない術式
Repair of abdominal wall incisional hernias without mesh
島田 長人
1
,
戸倉 夏木
1
,
中山 馨
1
,
皆川 輝彦
1
,
上田 一夫
1
,
中野 太郎
1
,
高塚 純
1
N. Shimada
1
,
N. Tokura
1
,
K. Nakayama
1
,
T. Minagawa
1
,
K. Ueda
1
,
T. Nakano
1
,
J. Takatsuka
1
1相模原中央病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア修復術
,
単純縫合閉鎖法
,
腹直筋前鞘反転法
,
anterior component separation法
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア修復術
,
単純縫合閉鎖法
,
腹直筋前鞘反転法
,
anterior component separation法
pp.1303-1309
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1303
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腹壁瘢痕ヘルニアはメッシュ修復術が主流となっているが,日常診療ではメッシュを使用できない症例も少なくない.組織縫合法でヘルニア門を閉鎖する術式には,単純縫合閉鎖法や腹直筋前鞘反転法,そしてanterior component separation法がある.単純縫合閉鎖法は簡便であるが再発率が高い.腹直筋前鞘反転法は,前鞘縫合のみでは腹壁のbulgingをきたすためshoelace darn repair法を追加するのがよい.Anterior component separation法は,大きなヘルニア門でも閉鎖が可能でありきわめて有用な修復術である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023