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特集 消化器外科医としてこれだけは押さえておきたい腹壁瘢痕ヘルニアの治療
I. 総論
2.腹壁瘢痕ヘルニア治療に必要な解剖と治療法の選択
Anatomy and treatment choice for abdominal incisional hernia
嶋田 元
1
,
松原 猛人
1
G. Shimada
1
,
T. Matsubara
1
1聖路加国際病院ヘルニアセンター
キーワード:
腹壁
,
解剖
,
神経血管束
,
血管
Keyword:
腹壁
,
解剖
,
神経血管束
,
血管
pp.1274-1283
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1274
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腹壁の筋・腱膜構造と神経・血管走行の理解は腹壁瘢痕ヘルニア修復のみならず腹壁切開において重要である.腹壁は体幹動作だけでなく,呼吸,排尿,排便,咳嗽に大きくかかわっており,その再建は生活の質(QOL)に直結する.腹壁瘢痕ヘルニアは単に膨隆や痛みだけでなく腹壁機能の低下にもかかわっている.単一の術式のみにとらわれるのでなく,患者の既往や状態に応じた適切な術式選択が必要で,その目的は急性嵌頓の回避とヘルニア門閉鎖と腹壁補強によるQOLの改善である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023