Japanese
English
特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
II. 下部消化管
9.肛門側からみた直腸周囲の局所解剖
Anatomy around the rectum from the trans-anal view
塚田 祐一郎
1
,
伊藤 雅昭
1
,
松岡 弘也
1
,
室生 暁
2
,
秋田 恵一
2
Y. Tsukada
1
,
M. Ito
1
,
H. Matsuoka
1
,
S. Muro
2
,
K. Akita
2
1国立がん研究センター東病院大腸外科
2東京医科歯科大学臨床解剖学
キーワード:
taTME
,
平滑筋
,
膜組織
,
自律神経
Keyword:
taTME
,
平滑筋
,
膜組織
,
自律神経
pp.497-505
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_497
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肛門からの鏡視下手術である経肛門的全直腸間膜切除(trans-anal TME:taTME)を正確に行うためには,新たな解剖学的知識と肛門側からの鏡視下の視野に慣熟することが必要である.特に,直腸と周囲臓器とを結合する平滑筋組織である直腸尿道筋,深会陰横筋,直腸腟筋,直腸尾骨筋(rectococcygeal muscle)[hiatal ligament],肛門尾骨靱帯(anococcygeal ligament),直腸周囲の膜組織であるDenonvilliers筋膜と骨盤内筋膜(endopelvic fasica),直腸周囲の自律神経である骨盤内臓神経と神経血管束についての十分な理解が重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022