Japanese
English
特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
II. 下部消化管
8.腹腔側からみた肛門周囲の膜と筋の構造
Structure of perianal membrane and muscle seen from abdominal side
龍 喬子
1
,
絹笠 祐介
1
K. Ryu
1
,
Y. Kinugasa
1
1東京医科歯科大学消化管外科
キーワード:
直腸尿道筋
,
直腸縦走筋
,
直腸枝下群
,
肛門尾骨靱帯
Keyword:
直腸尿道筋
,
直腸縦走筋
,
直腸枝下群
,
肛門尾骨靱帯
pp.493-496
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_493
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根治性や生活の質(QOL)をできる限り落とさない治療を行うためには,温存すべき自律神経と筋膜の構造への理解が必要不可欠である.発達する鏡視下手術と近年の肛門温存術式の進歩に伴い,肛門周囲の理解がより深まっており,術後の機能温存がより重要視されるようになっている.肛門管周囲の剝離層は不明瞭のことも多く,前壁の直腸尿道筋および後壁の肛門尾骨靱帯の存在を常に認識して手術を行うことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022