括約筋間直腸切除術(ISR)のすべて
肛門管の解剖
佐藤 純人
1
,
絹笠 祐介
,
塩見 明生
,
山口 智弘
,
富岡 寛行
,
賀川 弘康
,
山川 雄士
1静岡県立静岡がんセンター 大腸外科
キーワード:
局所解剖学
,
靱帯
,
尾骨
,
平滑筋
,
肛門管
,
陰部神経
,
肛門挙筋
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Anal Canal
,
Coccyx
,
Ligaments
,
Muscle, Smooth
,
Pudendal Nerve
pp.254-257
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015130699
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手術において解剖学的知識に基づいた操作は癌の根治性担保に不可欠である.一方で,直腸下部や肛門,骨盤底筋群は排便機能のみならず,排尿・性機能にも深くかかわっており,今日では肛門周囲,特に肛門直腸移行部の解剖の理解も大切となった.前壁には直腸尿道筋が,後壁には肛門尾骨靱帯が存在する.維持されている正常機能を温存することは,患者のquality of life(QOL)にも大きく影響を及ぼし,括約筋間直腸切除術ではこれらの存在を理解して手術を行うことが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015