Japanese
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特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
I. 上部消化管
8.脾門部郭清における膵上縁~脾門の解剖
Anatomy of the suprapancreatic area and the splenic hilum in endoscopic splenic hilar lymphadenectomy
木下 敬弘
1
,
由良 昌大
1
,
秋本 瑛吾
1
,
吉田 弥正
1
T. Kinoshita
1
,
M. Yura
1
,
E. Akimoto
1
,
M. Yoshida
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
胃癌
,
脾門部郭清
,
内視鏡手術
Keyword:
胃癌
,
脾門部郭清
,
内視鏡手術
pp.445-448
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_445
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胃癌治療ガイドライン(第6版)では,胃上部進行癌・大彎浸潤例において,脾門部郭清(±脾摘)を施行することが弱く推奨されている.脾門部の解剖は血管分岐を含め個体差が大きいため,術前3D-CTが有用である.手術手順としては,STEP 1:脾動静脈下枝を尾側から露出,STEP 2:上下枝分岐を目印に脾動脈本幹を近位側から遠位側に向けて露出,STEP 3:脾臓に沿って上行する脾動静脈上枝を露出(上極枝が存在する場合は同部位周囲も郭清)の順で行い,郭清の底部となるGerota筋膜を意識すると再現性が高い郭清を行うことができる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022