Japanese
English
特集 大腸憩室症の診断と治療
II. 各論
6.大腸憩室炎に対する腹腔鏡下洗浄の意義について
Significance of laparoscopic lavage for patients with colon diverticulitis
石塚 満
1
,
渋谷 紀介
1
,
高木 和俊
1
,
蜂谷 裕之
1
,
宮下 将太郎
1
,
仁木 まい子
1
,
青木 琢
1
,
窪田 敬一
1
M. Ishizuka
1
,
N. Shibuya
1
,
K. Takagi
1
,
H. Hachiya
1
,
S. Miyashita
1
,
M. Niki
1
,
T. Aoki
1
,
K. Kubota
1
1獨協医科大学第二外科
キーワード:
大腸憩室炎
,
腸管切除
,
Hartmann手術
,
腹腔鏡下洗浄
,
Hinchey病期分類
Keyword:
大腸憩室炎
,
腸管切除
,
Hartmann手術
,
腹腔鏡下洗浄
,
Hinchey病期分類
pp.253-260
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_253
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Hinchey病期分類stageⅢに相当する憩室炎穿孔による化膿性腹膜炎に対する腹腔鏡下洗浄と腸管切除の術後結果に対する効果について文献的検討を行った.腹腔鏡下洗浄は唯一,手術時間の短縮という点でメリットを認めたが,検討を行った術後在院日数,術後再手術,術後合併症,術後死亡のいずれにおいても腸管切除との差異を認めなかった.腸管を切除しないことによる憩室炎の再燃,悪性腫瘍の見逃しのデメリットを考えると,腸管切除に対する腹腔鏡下洗浄の優越性は低いと考えられた.
© Nankodo Co., Ltd., 2022