手術症例報告
大腸憩室炎の腹腔鏡手術における蛍光尿管ナビゲーション
岡本 敦子
1
,
柳 舜仁
1
,
後藤 圭佑
1
,
北川 隆洋
1
,
伊藤 隆介
1
,
中林 幸夫
1
1川口市立医療センター消化器外科
キーワード:
大腸憩室炎
,
蛍光尿管ナビゲーション
,
腹腔鏡手術
Keyword:
大腸憩室炎
,
蛍光尿管ナビゲーション
,
腹腔鏡手術
pp.513-518
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003246
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
大腸憩室症のうち急性炎症を認めた約30%が穿孔,膿瘍形成,瘻孔形成などの合併症へ発展し手術を要する。従来は,開腹手術が標準であったが,近年では腹腔鏡手術の有用性が報告されている。しかし,炎症による組織の硬化,線維化,癒着により手術難度は高いことが多い。とくにS状結腸憩室炎では尿路の同定に難渋することがあり,損傷に注意が必要である。当科では尿管損傷を回避するため,近赤外光照射により蛍光を発するNIRCTM蛍光尿管カテーテルⓇ(カーディナルヘルス)(図1)を用いた蛍光尿管ナビゲーション(fluorescence ureteral navigation;FUN)を導入し,大腸憩室症の腹腔鏡手術を行っている。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.