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特集 胆道癌治療の最前線
II. 各論
3.胆道癌の術前胆道ドレナージ治療
The preoperative biliary drainage treatment for biliary tract cancer
中岡 和徳
1
,
田中 浩敬
1
,
橋本 千樹
1
,
廣岡 芳樹
1
K. Nakaoka
1
,
H. Tanaka
1
,
S. Hashimoto
1
,
Y. Hirooka
1
1藤田医科大学消化器内科
キーワード:
遠位胆管癌
,
肝門部領域胆管癌
,
術前胆道ドレナージ
Keyword:
遠位胆管癌
,
肝門部領域胆管癌
,
術前胆道ドレナージ
pp.126-135
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_126
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遠位胆管癌においては,術前ドレナージを実施しない対応になる可能性があるが,現時点での本邦の取扱いは各施設の方針に委ねられている.肝門部領域胆管癌においては,広範囲肝切除術を施行した肝門部領域胆管癌での術後合併症による死亡率が5%前後と高率であり,主な死因が肝不全であることから,高度黄疸例には術前胆道ドレナージを行うことが推奨される.本邦における胆道癌診療ガイドラインでは,「黄疸患者に術前胆道ドレナージは行うべきか?」というクリニカルクエスチョン(CQ)に対して,「広範肝切除術(肝葉切除以上)を予定する胆道癌には,行うことを推奨する.推奨度1(レベルC)」との回答を行っている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022