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特集 炎症性腸疾患治療における外科と内科の接点
6.軽症・中等症の潰瘍性大腸炎に対する保存的治療の実際
Clinical practice of medical treatment for mild and moderate ulcerative colitis
横山 佳浩
1
,
仲瀬 裕志
1
Y. Yokoyama
1
,
H. Nakase
1
1札幌医科大学消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
薬物療法
,
mesalazine
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
薬物療法
,
mesalazine
pp.1049-1053
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1049
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潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)は腸管の慢性難治性疾患である.根治的な治療法はいまだ確立されておらず,すみやかな寛解導入療法と長期的な寛解維持が治療のポイントである.軽症~中等症の潰瘍性大腸炎において重要な薬剤はmesalazineであり,mesalazineを最適化することがポイントとなる.また,病変部位によっては局所療法を用いることも重要である.近年では複数の生物学的製剤が使用可能となっており,ステロイド抵抗例・依存例においては生物学的製剤などを組み合わせた寛解導入療法,寛解維持療法も選択肢となっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022