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特集 炎症性腸疾患治療における外科と内科の接点
1.軽症・中等症Crohn病に対する保存的治療の考えと実際
Thoughts and practices of conservative treatment for mild and moderate Crohn’s disease
宮崎 亮佑
1
,
猿田 雅之
1
R. Miyazaki
1
,
M. Saruta
1
1東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科
キーワード:
炎症性腸疾患
,
Crohn病
,
治療
Keyword:
炎症性腸疾患
,
Crohn病
,
治療
pp.1015-1021
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1015
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Crohn病(Crohn’s disease:CD)は,腹痛,発熱,下痢,体重減少,肛門周囲膿瘍や痔瘻を認め,生活の質(QOL)を低下させる疾患である.そのため,患者のQOLや長期予後を保つためには,適切な寛解導入とそれに続く維持療法が重要である.まずは病勢や病型の評価を適切に行い,基準薬である5-ASAとbudesonide,栄養療法で治療を開始する.難治性の場合には全身ステロイド投与を行い,ステロイド抵抗例や依存例と判断した場合には各種生物学的製剤の投与を検討する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022