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特集 専門医必携 新外科手術書―新しい手術手技のエッセンス
VI. 腹壁
2.閉鎖孔ヘルニアに対する腹腔鏡下手術手技
Laparoscopic repair of obturator hernia
二渡 信江
1
,
斉田 芳久
1
N. Futawatari
1
,
Y. Saida
1
1東邦大学医療センター大橋病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
TAPP法
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
TAPP法
pp.570-573
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_570
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閉鎖孔ヘルニアは痩せた高齢女性に好発し,全ヘルニアの0.05~1.4%とまれな疾患である1).嵌頓をきたし緊急手術になる可能性が高いが,CT検査の普及により早期診断が可能となり,非観血的に嵌頓解除し待機手術を行う症例が報告されている2).手術のアプローチとしては開腹法,腹腔鏡下手術,鼠径法などがあり3),近年腹腔鏡下手術の報告が増えている.腹腔鏡下手術では,transabdominal preperitoneal approach(TAPP)法3)やtotally extraperitoneal repair(TEP)法4)などが報告されているが,定型的な術式はない.
© Nankodo Co., Ltd., 2021