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特集 専門医必携 新外科手術書―新しい手術手技のエッセンス
II. 胃
3.高度肥満症に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
Laparoscopic sleeve gastrectomy for morbid obesity
太田 正之
1
,
遠藤 裕一
1
,
藤永 淳郎
1
,
渡邉 公紀
1
,
川崎 貴秀
1
,
平下 禎二郎
1
,
中沼 寛明
1
,
河村 昌寛
1
,
増田 崇
1
,
猪股 雅史
1
M. Ohta
1
,
Y. Endo
1
,
A. Fujinaga
1
,
K. Watanabe
1
,
T. Kawasaki
1
,
T. Hirashita
1
,
H. Nakanuma
1
,
M. Kawamura
1
,
T. Masuda
1
,
M. Inomata
1
1大分大学
キーワード:
高度肥満症
,
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
Keyword:
高度肥満症
,
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
pp.432-437
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_432
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わが国では1988年に高度肥満症の治療として,垂直遮断胃形成術を指す胃縮小術が保険収載されたが一般化しなかった1).その後2000年代に入り,さまざまな腹腔鏡下肥満外科手術がわが国に導入・開発されてきた.2005年にわが国に導入された腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(laparoscopic sleeve gastrectomy:LSG)は2010年に先進医療となり,2014年4月に保険収載され急速に増加している.LSGの施行症例数は2010年には年間50例程度であったが,2014年180例,2019年700例と10年間で10倍以上に増加した2).本稿ではLSGの適応,術前準備,手術手技とコツについて概説する.
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