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特集 外科医が知っておくべき術後QOL評価のすべて
II. 各論
4.結腸・直腸
Assessment of postoperative function for colon and rectal cancer
小山 基
1
M. Koyama
1
1柏厚生総合病院消化器外科
キーワード:
下部直腸癌
,
排便肛門機能
,
排尿機能
,
性機能
Keyword:
下部直腸癌
,
排便肛門機能
,
排尿機能
,
性機能
pp.338-343
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_338
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結腸・直腸の術後QOL評価で重要なものとして,下部直腸癌に対する術後の排便肛門機能障害と排尿・性機能障害があげられる.機能評価の方法として,排便肛門機能はWexner scoreとmodified fecal incontinence quality of lifeを,排尿機能は国際前立腺症状スコア(IPSS),性機能は国際勃起機能スコア(IIEF5)を用いて,直腸癌の術後QOL評価を行った.下部直腸癌に対する肛門温存術の適応,側方郭清や自律神経温存の術式選択,術前化学放射線治療の是非などの治療戦略を明らかとするためには,癌根治性だけではなく,術後機能障害の観点から議論する必要があり,そのためには術後QOL評価を適切に行うことが大切である.
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