手術手技
局所進行下部直腸癌に対する前壁環状側切除断端(CRM)確保を目的とした腹仙腹式直腸切断術の手術手技
山岸 茂
1
,
田 鍾寛
1
,
南 裕太
1
,
牧野 洋知
1
,
仲野 明
1
1藤沢市民病院消化器外科
キーワード:
下部直腸癌
,
前立腺浸潤
,
circumferential resection margin(CRM)
Keyword:
下部直腸癌
,
前立腺浸潤
,
circumferential resection margin(CRM)
pp.783-790
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001185
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直腸癌に対する根治術で重要な因子は,直腸間膜全切除(total mesorectal excision;TME)と環状側切除断端(circumferential resection margin;CRM)を確保することである1)。現在,下部直腸癌に対する肛門非温存手術の標準術式は腹会陰式直腸切断術(abdominoperineal resection;APR)であり,肛門挙筋を広範に切除するcylindrical abdominoperineal resectionが一般的である2)。一方,男性の局所進行下部直腸癌では,泌尿器系臓器と直腸が隣接しているため,これらの合併切除によるCRM確保が必要となる。
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