Japanese
English
特集 直腸癌の治療—機能温存手術のプログレス
膀胱機能温存直腸切除術とその成績
Nerve-sparing operation for rectal cancer-outcome of postoperative urinary function
森田 隆幸
1
,
伊藤 卓
1
,
村田 暁彦
1
,
平間 公昭
1
,
鈴木 純
1
,
木村 寛
1
,
牧野 容子
1
,
一戸 和成
1
,
宮本 慶一
1
,
柏葉 光宏
1
Takayuki MORITA
1
1弘前大学医学部第2外科
キーワード:
自律神経温存手術
,
排尿機能
,
術後排尿障害
,
排尿補助療法
Keyword:
自律神経温存手術
,
排尿機能
,
術後排尿障害
,
排尿補助療法
pp.731-740
発行日 1999年6月20日
Published Date 1999/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905287
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排尿機能温存を目的とした自律神経温存手術の臨床的意義は大きい.両側の骨盤神経叢の温存がはかられれば理想的であるが,一側の温存例では軽度ながら術後初期に排尿障害を示す例があり,特に会陰部操作の加わる直腸切断術後には尿失禁の認められる例もある.このような場合でも自律神経非温存例と根本的に異なるのは回復の期待がもてるということであり,そのためにも適切な排尿補助を疎かにしないことが大切である.手術の実際にあたっては骨盤内の臓器と自律神経の局所解剖を良く理解し,骨盤神経叢と膀胱枝の温存に注意を払うことが肝要である.
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