Japanese
English
特集 消化管穿孔・虚血に対する低侵襲アプローチ
5.上腸間膜動脈塞栓症に対する低侵襲治療の適応と成績
Surgical strategy for superior mesenteric arterial embolism
当間 雄之
1
,
幸部 吉郎
1
,
吉田 充彦
1
,
潮 真也
1
,
嶋村 文彦
1
,
山口 聖一
1
,
藤田 久徳
1
,
伊東 千尋
1
T. Tohma
1
,
Y. Kobe
1
,
M. Yoshida
1
,
M. Ushio
1
,
F. Shimamura
1
,
S. Yamaguchi
1
,
H. Fujita
1
,
C. Ito
1
1千葉県救急医療センター外科
キーワード:
上腸間膜動脈塞栓症
,
血栓除去
,
腸管温存
Keyword:
上腸間膜動脈塞栓症
,
血栓除去
,
腸管温存
pp.226-231
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_226
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上腸間膜動脈塞栓症は,死亡率が高く術後合併症が多い重篤な救急疾患として認識されてきた.早期診断の困難さが問題であったがCT検査の進歩・普及により解決され,腸管血流・側副血行路を詳細に評価することまで可能となった.いかに早く再灌流へつなげるかが鍵であり,外科的血栓摘出術は原因除去と腸管の視覚的評価を同時に行える汎用性の高い手法である.“Time is intestine”の概念のもとに時間経過を意識した診療を心がけることが肝要である.
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