特集 消化器内視鏡診療における鎮静
2.各論(3)小腸内視鏡における鎮静
船山 陽平
1
,
矢野 智則
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
小腸内視鏡
,
鎮静
Keyword:
小腸内視鏡
,
鎮静
pp.41-45
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002898
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ダブルバルーン内視鏡のようなデバイス補助小腸内視鏡の普及により,今日の小腸内視鏡が対象とする疾患は多岐にわたっている.小腸内視鏡では被検者の苦痛軽減のため原則として鎮静が必要だろう.大半の症例では静脈麻酔による鎮静下に小腸内視鏡手技を完遂することが可能である.当施設では小腸内視鏡時の鎮静薬としてミダゾラム,フルニトラゼパム,プロポフォールを使用している.また,良好な鎮静効果を得るには被検者に疼痛のない状態を保つことが重要であり,鎮痛薬としてペチジンを併用すると共に,疼痛を誘発するような無理な内視鏡操作を控えることも必要である.外来患者においても鎮静薬,鎮痛薬を用いて小腸内視鏡を行うが,その際はなるべく低用量の投与を心がけることが望ましい.
Copyright © 2023, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.