CKD 患者におけるがん化学療法─透析患者を中心に
IV がん患者のサポーティヴケア 7 苦痛緩和のための鎮静
池永 昌之
1
1淀川キリスト教病院緩和医療内科・ホスピス
キーワード:
鎮静
,
がん
,
腎不全
,
透析
Keyword:
鎮静
,
がん
,
腎不全
,
透析
pp.923-930
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000956
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• 苦痛緩和のための鎮静とは,「治療抵抗性の苦痛を緩和することを目的として,鎮静薬を投与すること」と定義され,おもな鎮静薬はミダゾラムである.
• 間欠的鎮静とは,鎮静薬によって一定期間(通常は数時間)意識の低下をもたらした後に鎮静薬を中止して,意識の低下しない時間を確保しようとする鎮静を指す.
• 調節型鎮静とは,苦痛の強さに応じて苦痛が緩和されるように鎮静薬を少量から調節して投与する鎮静を指す.
• 腎不全患者や透析患者への鎮静は,おもに間欠的鎮静や調節型鎮静を行い,少量の鎮静薬から開始し,こまめに状態の観察を行う必要がある.
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