Japanese
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特集 進行直腸癌のベストプラクティス
II. 各論
1.術前側方リンパ節転移陽性症例の治療方針と術式
Strategy and surgical procedure for patients with clinical lateral pelvic lymph node metastasis
小森 康司
1
,
木下 敬史
1
,
大城 泰平
1
,
大内 晶
1
,
國友 愛奈
1
,
伊藤 誠二
1
,
安部 哲也
1
,
清水 泰博
1
K. Komori
1
,
T. Kinoshita
1
,
T. Oshiro
1
,
A. Ouchi
1
,
A. Kunitomo
1
,
S. Ito
1
,
T. Abe
1
,
Y. Shimizu
1
1愛知県がんセンター消化器外科部
キーワード:
術前側方リンパ節転移陽性
,
側方郭清
,
内腸骨動脈合併切除
,
surgical margin
Keyword:
術前側方リンパ節転移陽性
,
側方郭清
,
内腸骨動脈合併切除
,
surgical margin
pp.717-723
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_717
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下部進行直腸癌に対し,mesorectal excision(ME)と自律神経温存D3郭清術(側方郭清):D3LD3は標準術式である.しかし,術前診断で側方リンパ節転移が疑われるcN3症例の治療方針に関しては,予後に強く貢献できるエビデンスはない.当科では術前療法はせず,転移リンパ節が強固に血管浸潤,骨盤神経叢浸潤,膀胱壁に癒着や浸潤をきたしていた場合は,積極的に血管,神経,膀胱壁を合併切除を行い,徹底したリンパ節郭清を行っている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020