Japanese
English
症例
術前診断が困難であった胃癌と潜在性乳癌の重複癌の1例
A case of double cancer of gastric cancer and occult breast cancer that was difficult to diagnose before surgery
山田 裕宜
1
,
鈴木 亮太
1
,
大島 由記子
1
,
小林 宏暢
1
,
大島 健司
1
,
中尾 昭公
1
H. Yamada
1
,
R. Suzuki
1
,
Y. Oshima
1
,
H. Kobayashi
1
,
K. Oshima
1
,
A. Nakao
1
1名古屋セントラル病院外科
キーワード:
胃癌
,
潜在性乳癌
,
原発不明癌
Keyword:
胃癌
,
潜在性乳癌
,
原発不明癌
pp.277-282
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_277
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はじめに 原発不明癌とは,詳細な病歴聴取,理学的所見,血液検査および画像診断などで原発巣を特定できない,組織学的に確認された転移性癌と定義されている1).腋窩リンパ節転移を伴う原発巣不明の潜在癌では,女性では乳腺が原発であることが多いと報告されており2),所属リンパ節転移の存在が証明されているにもかかわらず,乳腺に異常を認めないものを潜在性乳癌という3).今回,われわれは胃癌と重複し,腋窩リンパ節転移でみつかった潜在性乳癌の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020