Japanese
English
症例
右側結腸固定不全を伴った腸軸捻転症の1例
A case of volvulus with right colon fixation failure
赤井 正明
1
,
濱野 亮輔
1
,
常光 洋輔
1
,
岩川 和秀
1
,
稲垣 優
1
M. Akai
1
,
R. Hamano
1
,
Y. Tsunemitsu
1
,
K. Iwakawa
1
,
M. Inagaki
1
1福山医療センター外科
キーワード:
小腸軸捻転症
,
結腸固定不全
Keyword:
小腸軸捻転症
,
結腸固定不全
pp.283-286
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_283
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はじめに 腸軸捻転症はまれな疾患であるだけでなく,腸管壊死の可能性があることから,早期の診断と外科的介入を要する疾患である.軸捻転症の原因の一つである腸回転異常症は,胎生期における腸管の回転や固定が不十分のまま終わった先天異常であり,この場合には軸捻転症の発症のほとんどは新生児期もしくは乳児期である1,2).今回,われわれは右側結腸固定不全という腸回転異常を伴い,青年期になって発症した腸軸捻転症の1例を経験したので報告する.
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