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特集 消化器外科におけるre-do手術
II. 肝胆膵
4.胆膵領域における異時性悪性腫瘍に対する根治術の成績
Outcomes of radical treatment of metachronous multiple malignancies in the biliopancreatic region
岡村 圭祐
1
,
平野 聡
1
K. Okamura
1
,
H. Hirano
1
1北海道大学消化器外科Ⅱ
キーワード:
異時性重複癌
,
胆道癌
,
膵癌
Keyword:
異時性重複癌
,
胆道癌
,
膵癌
pp.145-152
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_145
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胆・膵悪性腫瘍に対する根治術として,膵頭十二指腸切除術(PD),肝葉切除+肝外胆管切除(major Hx)があるが,胆・膵癌は予後不良であり,根治術後に異時性に同領域に発生した第2癌の根治術に対し,二期的に肝葉切除を伴う膵頭十二指腸切除術を完成させた症例の報告はいまだ少ない.当科の経験から,特にPD後のmajor Hxにおいては肝の血流遮断の確実性と再建経路の選択,初回手術での吻合消化管の扱いが重要と考える.長期生存例も確実に存在することから,専門施設を中心に症例を蓄積していく必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2020