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特集 PETは肝胆膵領域の画像診断を変えたか?
PETは肝胆膵領域癌の術後観察と治療選択を変えたか?
The Usefulness of FDG-PET for the Management of Reccurrence of Pancreatic Carcinoma, Biliary Tract Caricinoma, and Hepatocellular Carcinoma
上野 誠
1
,
大川 伸一
1
,
川野 剛
2
Makoto UENO
1
,
Shin-ichi OKAWA
1
,
Tsuyoshi KAWANO
2
1神奈川県立がんセンター消化器内科肝胆膵
2神奈川県立がんセンター放射線核医学科
1Division of Hepatobiliary and Pancreatic Medical Oncology, Kanagawa Cancer Center, Yokohama
2Division of Nuclear Medicine, Kanagawa Cancer Center, Yokohama
キーワード:
FDG-PET
,
術後観察
,
膵癌
,
胆道癌
,
肝細胞癌
Keyword:
FDG-PET
,
術後観察
,
膵癌
,
胆道癌
,
肝細胞癌
pp.571-576
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100628
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要旨 膵癌術後,従来の画像検査で再発診断に迷う症例,腫瘍マーカー上昇を認めるが再発部位がはっきりしない症例を経験することがある.FDG-PETは腫瘍の生物学的活性を観察できること,全身スキャンが一度に可能であることから,再発診断の一助として有用である.特に費用面を考慮すると,FDG-PETを定期的に行うよりも,画像上再発に迷う,もしくは腫瘍マーカー上昇を認める症例に行った場合,その有用性が高い.胆道癌術後に関しても,膵癌術後と同様にFDG-PETは再発診断に有用であると考えられる.肝細胞癌に対しては,肝内再発が多いこと,造影CT,MRIの有用性を考慮すると,その重要性は低いと考えられる.
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