Japanese
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特集 肝胆膵癌に対する補助療法―治療成績の向上を目指して
肝胆膵癌に対する補助療法の現況
Current status of adjuvant therapy for hepatocellular carcinoma,biliary tract cancer,and pancreatic cancer
中津 宏基
1
,
岡 正朗
1
,
上野 富雄
1
,
吉村 清
1
,
為佐 卓夫
1
,
鈴木 伸明
1
,
坂本 和彦
1
,
飯田 通久
1
,
徳久 善弘
1
,
吉田 晋
1
Hiroki NAKATSU
1
1山口大学大学院医学系研究科消化器・腫瘍外科学
キーワード:
肝癌
,
胆道癌
,
膵癌
,
補助療法
Keyword:
肝癌
,
胆道癌
,
膵癌
,
補助療法
pp.879-884
発行日 2009年7月20日
Published Date 2009/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102613
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要旨:肝胆膵癌に対する第一の根治的療法は外科的切除術であるが,進行癌として発見されることも多く,高い再発率と死亡率を呈している.根治術後のより有効な補助療法が必要であるが,この領域においては決定的なエビデンスが少なく,確立された補助療法がないのが現状である.しかし,進行癌に対する種々の抗癌剤,分子標的治療薬,免疫療法やその併用療法といった開発・臨床試験が進められており,術後補助療法においても膵癌のように大規模比較試験のエビデンスが集積されてきている.肝胆膵領域に比較的症例の多いわが国からその予後を改善させるべく質の高い臨床研究を進めていかねばならない.
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