Japanese
English
特集 消化器外科におけるre-do手術
I. 消化管
4.潰瘍性大腸炎に対する三期分割手術
Three-stage operation for ulcerative colitis
本間 重紀
1
,
吉田 雅
1
,
市川 伸樹
1
,
今泉 健
1
,
宮岡 陽一
1
,
松井 博紀
1
,
武冨 紹信
1
S. Homma
1
,
T. Yoshida
1
,
N. Ichikawa
1
,
K. Imaizumi
1
,
Y. Miyaoka
1
,
H. Matsui
1
,
A. Taketomi
1
1北海道大学消化器外科Ⅰ
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
三期分割手術
,
腹腔鏡手術
,
TaTME
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
三期分割手術
,
腹腔鏡手術
,
TaTME
pp.117-119
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_117
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潰瘍性大腸炎において高齢患者の増加は著しく,重症,劇症例に対しては,緊急手術を要する.より安全で慎重な術式の選択が重要である.年齢,全身状態,ステロイド総投与量などを総合的に判断し,緊急手術時は下部直腸からの大量下血症例を除き,三期分割手術を選択している.基本的に腹腔鏡で手術を行い,一期目の手術の際,粘液瘻は作成せず,術中内視鏡を併用し,直腸の切離ラインを決定する.二期目の手術時は,人工肛門を繰り抜き回腸を閉鎖する.そこに単孔式腹腔鏡下手術(SILS)ポートもしくはプロテクターを挿入する.臍は5 mmポートを使用する.会陰操作では,経肛門的内視鏡下直腸間膜切除術(TaTME)を併用し直腸粘膜抜去,残存直腸を切除する.高齢者,緊急症例に対しては,安全性を考慮した術式の選択が重要である.
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