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特集 消化器外科におけるre-do手術
I. 消化管
1.腹腔鏡下胃全摘術後の食道空腸吻合部狭窄に対する腹腔鏡下re-do吻合術
Laparoscopic re-do anastomosis of esophago-jejunal stenosis after laparoscopic total gastrectomy
間中 大
1
D. Manaka
1
1京都桂病院消化器センター外科
キーワード:
腹腔鏡下胃全摘術
,
吻合部狭窄
,
re-do手術
Keyword:
腹腔鏡下胃全摘術
,
吻合部狭窄
,
re-do手術
pp.101-105
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_101
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近年,“やり直し”手術を意味するre-do手術という表現がさかんに用いられるようになってきた.1970年代後半,大動脈グラフト置換術や弁膜置換術のやり直しを表現するために用いられるようになったが,最近では,疾患や領域を問わず,広く“再手術”を意味する言葉としても用いられている.消化器疾患においては,主に良性機能性手術の再手術に用いられてきたが,直腸癌術後の再吻合や肝腫瘍に対する再肝切除において,症例を集積した報告もなされるようになってきた.また,消化器疾患手術の主流となりつつある腹腔鏡を用いたre-do手術の安全性と有用性についても検討がなされている.本稿では,当院で施行している腹腔鏡下胃全摘術後の食道空腸吻合部狭窄に対する腹腔鏡下re-do吻合術について解説し,消化器疾患における腹腔鏡下re-do手術について考察する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020