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特集 消化管術後合併症―発症要因と対応
4.胃術後ダンピング症候群の発症要因,予防対策と対応
Occurrence factor, prevention measure and handling for dumping syndrome after gastrectomy
小林 大介
1
,
小寺 泰弘
1
D. Kobayashi
1
,
Y. Kodera
1
1名古屋大学消化器外科
キーワード:
胃切除後
,
早期ダンピング症候群
,
後期ダンピング症候群
Keyword:
胃切除後
,
早期ダンピング症候群
,
後期ダンピング症候群
pp.721-724
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_721
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胃切除後に高張な食事内容が急速に小腸に流入することで,ダンピング症候群が誘発される.食後30分以内に発生する,全身症状と腹部症状を含む早期ダンピング症候群と,食事摂取の2~3時間後にインスリン過剰分泌によって発生する低血糖症状である後期ダンピング症候群に分類される.治療は食習慣や食事内容の指導が基本となり,頻回食にすること,過量摂取を避けることが主体となる.術式選択にあたり,胃機能温存を考慮することも対策の一つである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019