特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
III 消化管
3.胃切除後の問題点
ダンピング症候群—その対策
湯川 永洋
1
,
宮本 新太郎
1
1湯川胃腸病院
pp.1668-1669
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205053
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ダンピング症候群とは,胃の手術を受けた患者が摂食中から,または摂食後すぐに倦怠感・発汗・頻脈・顔面潮紅・熱感・頭重感.頭痛.胸部狭窄感・呼吸困難・めまい・失神等の血管運動経神症状を主とする全身性の症候群を示す場合をいうが,その他,悪心・嘔吐・腹鳴・下痢・腹痛等の腹部症状を伴うことがある.ダンピング症状は多くは摂食中か摂食後30分以内に現われる早期ダンピングであるが,時には摂食後2ないし4時間後に現われる後期ダンピングもある.
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