特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
5.消化器系
ダンピング症候群
亀山 仁一
1
,
石山 秀一
1
,
塚本 長
1
1山形大学医学部第1外科
pp.816-817
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209396
- 有料閲覧
- 文献概要
□基本事項
1)胃切除例で食後20〜30分,あるいは2〜3時間後に冷汗,動悸,眩暈,顔面紅潮,熱感,全身倦怠,胸内苦悶,悪心,嘔吐,下痢などの症状を呈する.前者を早期,後者を後期ダンピング症候群という.
2)早期ダンピング症候群の成因については,①小腸拡張,蠕動亢進説,②循環血液量変動説,③血管作動性物質説,④血糖変動説,⑤自律神経失調説などがある.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.