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特集 スキルス胃癌のすべて
III. 臨床〈治療〉
5.スキルス胃癌に対する新しい治療の試み(ペプチドワクチン療法など)
Development of new treatment including peptide vaccine to scirrhous gastric carcinoma
田中 浩明
1
,
大平 雅一
1
H. Tanaka
1
,
M. Ohira
1
1大阪市立大学消化器外科
キーワード:
スキルス胃癌
,
ペプチドワクチン療法
,
免疫療法
Keyword:
スキルス胃癌
,
ペプチドワクチン療法
,
免疫療法
pp.58-63
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_58
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スキルス胃癌は容易に腹膜播種などの遠隔転移をきたしやすくもっとも予後がわるい胃癌であり,外科治療,化学療法の発達した現在においてもその治療成績はきわめて不十分である.近年,免疫チェックポイント阻害薬の登場により,癌に対する免疫治療が注目されるようになってきた.免疫療法の一つであるペプチドワクチン療法はこれまでいくつかの癌腫で臨床試験が行われ,一部の症例に効果がみられることがわかってきた.今後,ネオアンチゲンを利用した新たなワクチン療法が,スキルス胃癌に対する治療法の一翼を担う可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019