Japanese
English
特集 スキルス胃癌のすべて
II. 臨床〈診断〉
2.スキルス胃癌のX線診断
X-ray diagnosis of the scirrhous gastric carcinoma
吉田 諭史
1
,
馬場 保昌
2
,
杉野 吉則
3
,
井上 詠
3
,
柏木 和弘
3
,
清野 隆史
3
,
岩男 泰
3
T. Yoshida
1
,
Y. Baba
2
,
Y. Sugino
3
,
N. Inoue
3
,
K. Kashiwagi
3
,
T. Seino
3
,
Y. Iwao
3
1慶應義塾大学病院予防医療センター
2オーバルコート健診クリニック
3慶應義塾大学病院予防医療センター
キーワード:
スキルス胃癌
,
Linitis plastica型癌
,
未分化型癌
,
二重造影法
Keyword:
スキルス胃癌
,
Linitis plastica型癌
,
未分化型癌
,
二重造影法
pp.22-28
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_22
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胃底腺粘膜から発生し深部胃壁をびまん性に進展するスキルス胃癌,いわゆるlinitis plastica型胃癌のX線診断では,原発巣の同定と癌の広がり診断が肝要となる.本癌では原発巣に近いほど正常像との形態的なかけ離れの程度が大きく,原発巣から離れるほどかけ離れの程度は小さい.具体的には,胃壁の線維性収縮と硬化性変化に由来する陰影欠損やひだ異常などの凹凸像と粘膜面の模様像に着目するとよい.
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