Japanese
English
特集 消化器疾患に対する機能温存・再建手術
II. 下部消化管領域
6. 直腸癌に対する究極の機能温存手術―watch and wait policyの展望
The watch and wait strategy for rectal cancer
中西 良太
1
,
小西 毅
1
R. Nakanishi
1
,
T. Konishi
1
1がん研有明病院大腸外科
キーワード:
直腸癌
,
watch&wait
,
complete response
Keyword:
直腸癌
,
watch&wait
,
complete response
pp.480-486
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_480
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術前化学放射線療法(chemoradiotherapy:CRT)の普及やtotal mesenteric excision(TME)を用いた手術技術の進歩,画像診断の進歩による正確なstagingにより,進行直腸癌の予後は大きく改善してきた.しかし予後が改善した一方で,直腸手術には肛門機能障害,排尿障害,性機能障害などの術後後遺症が伴い,術後の生活の質(QOL)に重大な影響を及ぼす.さらに縫合不全などの合併症が一定の割合で発生する.また永久あるいは一時的人工肛門による患者の満足度低下,人工肛門関連合併症も問題である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019