Japanese
English
特集 エビデンスからみた治療リスクの評価
3.直腸癌治療におけるリスクと対応
-2)手術リスクに応じた術後合併症予防対策
Prevention of postoperative complication after rectal cancer surgery
山口 茂樹
1
,
平能 康充
1
,
石井 利昌
1
,
近藤 宏佳
1
,
原 聖佳
1
,
鈴木 麻未
1
,
岡田 拓久
1
,
石川 慎太郎
1
,
王 利明
1
,
小原 尚
1
S. Yamaguchi
1
,
Y. Hirano
1
,
T. Ishii
1
,
H. Kondo
1
,
K. Hara
1
,
A. Suzuki
1
,
T. Okada
1
,
S. Ishikawa
1
,
L. Wang
1
,
N. Obara
1
1埼玉医科大学国際医療センター下部消化管外科
キーワード:
直腸癌
,
術後合併症
,
縫合不全
,
創感染
Keyword:
直腸癌
,
術後合併症
,
縫合不全
,
創感染
pp.1018-1022
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1018
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直腸癌手術はいまだにやや術後合併症の多い術式であり対策が必要である.縫合不全対策の手技として,左結腸動脈温存,脾彎曲授動,自動縫合器や吻合器の選択,一時的人工肛門造設やインドシアニングリーン(ICG)血流評価などがあげられる.創感染に対する腸管の機械的前処置の効果には統一見解がなく,今後の検討がまたれる.術後イレウスには早期離床などのリハビリテーションが一般的である.いずれの合併症予防も多角的に取り組むべきものである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018