Japanese
English
特集 自動吻合器・縫合器による消化管再建の標準手技と応用
結腸切除術後の端々三角吻合法
Triangulating stapling technique for reconstruction after colectomy
福長 洋介
1
,
東野 正幸
1
,
谷村 愼哉
1
Yosuke Fukunaga
1
1大阪市立総合医療センター消化器外科
キーワード:
大腸切除術
,
三角吻合
,
器械吻合
,
合併症
,
腹腔鏡
Keyword:
大腸切除術
,
三角吻合
,
器械吻合
,
合併症
,
腹腔鏡
pp.1269-1273
発行日 2005年10月20日
Published Date 2005/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100274
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要旨:大腸切除後の端々三角吻合法の手技と結果を報告する.当院で大腸切除後に端々三角吻合を行ったのは344例である.手術手技は以下の通りである.後壁内翻縫合は3針の全層支持糸を吊り上げ,前壁をかみ込まないようにlinear staplerで縫合する.前壁はその中央と先に縫合した後壁の端の間を外翻するように同じくlinear staplerで縫合する.前壁の残り3分の1も同様に外翻縫合する.前壁外翻縫合から開始し,180度回転させることですべて外翻する場合もある.344例中,縫合不全は2例に発生したが,吻合部出血や狭窄は認められなかった.大腸切除後の端々三角吻合はきわめて簡便でかつ安全な吻合法であると考えられる.
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