Japanese
English
臨床報告
機能的端々吻合後に吻合部再発をきたした結腸癌の3例
Three cases of anastomotic recurrence after functional end-to-end anastomosis for colon cancer
須浪 毅
1
,
雪本 清隆
1
,
澤田 隆吾
1
,
阪本 一次
1
,
山下 隆史
1
Takeshi SUNAMI
1
1和泉市立病院外科
キーワード:
結腸癌
,
機能的端々吻合
,
吻合部再発
Keyword:
結腸癌
,
機能的端々吻合
,
吻合部再発
pp.1187-1191
発行日 2012年9月20日
Published Date 2012/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104228
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要旨
機能的端々吻合後に吻合部再発をきたした結腸癌の3例を経験した.いずれもclosed法による機能的端々吻合で再建した.術中の腸管内洗浄や清拭は行っていなかった.また,3例中2例では術前から腫瘍による亜腸閉塞症状を認め,術前のニフレックによる機械的腸洗浄を行わなかった.これらが腸管内遊離癌細胞の吻合部へのimplantationを許し,吻合部再発をきたした可能性がある.器械吻合の際も手縫い吻合の際と同様に腸管内の洗浄や清拭が必要であると考えられる.術前に機械的腸洗浄が行えなかった症例では特に,術中の十分な清拭を行うべきであると考える.
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