Japanese
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特集 スキルス胃癌のすべて
II. 臨床〈診断〉
1.スキルス胃癌の内視鏡診断
Endoscopic diagnosis of schirrous gastric cancer
中島 寛隆
1
,
河内 洋
2
,
榊 信廣
3
H. Nakashima
1
,
H. Kawachi
2
,
N. Sakaki
3
1早期胃癌検診協会
2がん研有明病院病理部
3早期胃癌検診協会
キーワード:
スキルス胃癌
,
linitis plastica型胃癌
,
内視鏡診断
Keyword:
スキルス胃癌
,
linitis plastica型胃癌
,
内視鏡診断
pp.16-21
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_16
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スキルス胃癌の特徴は広範な癌浸潤とそれに伴う線維増生,および原発巣の潰瘍形成である.これらの特徴を念頭に内視鏡診断では,①粘膜ひだの異常(腫大・蛇行・横走ひだの出現),②胃壁の肥厚と硬化,③びらん・潰瘍形成の三つの所見に注目することが重要である.本稿ではスキルス胃癌を,胃底腺粘膜から発生するlinitis plastica型胃癌と幽門腺粘膜から発生するスキルス胃癌に二分類し,内視鏡診断の要点を述べた.
© Nankodo Co., Ltd., 2019