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特集 内視鏡外科手術における思わぬ合併症と対応法
2.胸腔鏡下食道癌手術における気管損傷への対応
Prevention and management of tracheobronchial injury during thoracoscopic esophagectomy
小柳 和夫
1
,
小澤 壯治
1
,
二宮 大和
1
,
谷田部 健太郎
1
,
樋口 格
1
,
山本 美穂
1
K. Koyanagi
1
,
S. Ozawa
1
,
Y. Ninomiya
1
,
K. Yatabe
1
,
T. Higuchi
1
,
M. Yamamoto
1
1東海大学消化器外科
キーワード:
胸腔鏡下食道切除術
,
気管損傷
Keyword:
胸腔鏡下食道切除術
,
気管損傷
pp.1310-1314
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1310
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胸腔鏡下食道癌手術における気管損傷は致死的な合併症であり,迅速な対応が求められる.気管損傷で多いのは気管や気管支の膜様部損傷である.気管損傷発生時には,まず換気の維持に努める.損傷部の状況に合わせて修復方法を選択するが,胸腔鏡下食道癌手術時の損傷では,直接縫合閉鎖した後に心膜や大網による被覆術が有用と考えられる.損傷の状態によっては呼吸器外科や形成外科などに診療協力を依頼し,最善の方法で修復する.
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