Japanese
English
症例
術前から免疫組織学的に診断しえた下行結腸原発平滑筋肉腫の1例
A case of primary colorectal leiomyosarcoma diagnosed preoperatively by immunohistological study
田中 美也子
1
,
川嶋 和樹
1
,
神保 琢也
1
,
淺倉 毅
1
,
大友 浩志
1
,
横田 憲一
1
M. Tanaka
1
,
K. Kawashima
1
,
T. Jimbo
1
,
T. Asakura
1
,
H. Otomo
1
,
K. Yokota
1
1気仙沼市立病院外科
キーワード:
大腸
,
平滑筋肉腫
,
免疫染色
Keyword:
大腸
,
平滑筋肉腫
,
免疫染色
pp.974-980
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_974
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はじめに かつて平滑筋肉腫は形態学的に病理診断がされてきたが,1998年に消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)の概念が確立した1)ことにより,免疫染色で各間葉系腫瘍の鑑別をつける重要性が明らかとなった.免疫組織学的再検討によって,これまでに平滑筋肉腫と診断された多くの病変がGISTであった可能性も指摘されているが2),外科的切除適応外の症例において,治療選択上両疾患の鑑別は患者の予後を左右しうる.今回われわれは術前から免疫組織学的に診断しえた下行結腸原発平滑筋肉腫に対し,外科的切除術を施行した1例を経験した.過去の報告の中から免疫染色に基づき診断された大腸平滑筋肉腫症例を集積し,若干の考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018