手術症例報告
Upside down stomach を繰り返した食道裂孔ヘルニアに腹腔鏡手術を施行した1 例
田中 美也子
1
,
川嶋 和樹
1
,
神保 琢也
1
,
淺倉 毅
1
,
大友 浩志
1
,
横田 憲一
1
1気仙沼市立病院外科
キーワード:
upside down stomach
,
腹腔鏡
,
食道裂孔ヘルニア
Keyword:
upside down stomach
,
腹腔鏡
,
食道裂孔ヘルニア
pp.335-338
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000605
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Upside down stomach(UDS)とは,食道裂孔ヘルニアに捻転が加わり,EGJ より頭側に胃が位置する胃軸捻転の一形態で,比較的まれな疾患とされる。なかでも胃の固定組織が高度脆弱化し経時的にヘルニアの形態変化が確認された症例に対し,外科的治療が行われた報告はない。今回われわれは間膜軸性・臓器軸性食道裂孔ヘルニアを繰り返した症例に対し,腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア根治術を行った。高齢化社会に伴い,今後本症例のようなケースが増加することが予想され,若干の考察を加えて報告する。
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